ドローンのハンドリリースとハンドキャッチ

ドローン

ドローン飛行で特に技術が求められる離着陸。障害物が無い、広く平坦な場所での離着陸が理想です。しかし、登山中にドローンを飛ばす場合は狭く足場の悪い場所で離着陸をする必要が多くあります。

今回はそんなときに、必須のスキルであるハンドリリースとハンドキャッチの方法です。ハンドリリースは自分の手からドローンを離陸、ハンドキャッチは自分の手へドローンを着陸させることです。
一方で、ハンドリリース・キャッチはメーカ推奨ではなく、誤った方法で行うとプロペラに接触してしまう等でケガやドローンの故障のリスクがあるスキルです。
基礎的な操縦に慣れた上で、実際に登山などで飛ばす前に平地で練習をして、自己責任で行ってくださいね。

この記事ではDJI Mini2のハンドリリース・キャッチを紹介します。小型で登山への持ち運びも便利なドローンです。
他のドローンでは掴む場所が違ったりしますが、基本的な部分は応用できるかと思います。
また、ドローンの操縦モードにはモード1とモード2がありますが、モード2を前提に説明します。

ハンドリリース・キャッチに共通する点で、ドローンのどこを持つかです。上の写真はDJI Mini2を下から見たものです。写真の赤丸付近を持ちます。ドローン本体のやや前の部分です。
掴みやすい指で持てばよいと思いますが、私は親指・人差し指・中指の3本でドローンを掴んでいます。

前の方を掴むのはDJI Mini2の本体後ろ側(写真赤矢印)には1/2.3インチCMOSセンサーが付いているためです。このセンサーで下方の障害物を検知しています。
特にハンドキャッチの時、センサーの下に手を入れてしまうとセンサーが反応して、自動でドローンが手を避けて上昇してしまいます。

まずは離陸のハンドリリースの方法です。後述しますがDJIアプリの位置の関係で、右手にドローン本体、左にプロポ(送信機)を持ちます。
ドローンはカメラがある前を自分の体の方に向けます。

次に、送信機側で自動離陸を指示します。赤矢印にある上矢印を選択(タップ)します。

選択すると画面中央に自動離陸のボタンが表示されます。周囲を確認して、画面中央の離陸ボタンを長押しします。

ボタンを長押しすると、自動離陸が開始されます。ドローンが上昇し始めたら、そっとドローンを放します。
自動離陸では1.2mほどまでしか高度が上がらないので、まず高度を上げます。目安としては2mくらいまで、上昇させ機体に震え等の異常が無いか確認して、飛行開始です。

着陸のハンドキャッチです。ハンドキャッチは自動着陸等は使わず、自分の操縦でドローンを手元に移動させます。まずは高度2m前後で自分の正面1mへ位置を調整します。この時、ドローンの高度を自分の身長以上に維持するのが重要です。調整中に風に流されたり、操縦を失敗したりして、ドローンが予期せぬ挙動をした時、自分への接触を防ぐことができます。
正面へ位置が調整できたら、ゆっくり下降させ目線~腰の間でドローンをホバリングさせます。
ホバリングしているドローンを右手で掴みます。しっかりドローンを掴んだら、下降の操作をし続けます。右手で掴むのはモード2では下降が左スティックであるためです。モード1では左手で掴みます。
ドローンが下降しようとしますが、そのままの位置でドローンを持ち続けます。ドローンが下降しようとする時に、力が加わりますので離さないようにしっかり持ってください。数秒経過するとプロペラが停止して、ハンドキャッチ完了です。

最初にも述べましたが、ハンドリリースとハンドキャッチはメーカ推奨でなく、高速回転するドローンのプロペラに手を近づける危険な行為です。安全に行えるように操作を反復練習してから、実際の山などで行ってください。
ハンドリリース・キャッチのスキルを習得すると山を含めて、ドローン空撮の幅が格段に広がります。いろいろな場所でドローンを飛ばして楽しんでください。

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