登山でドローンを飛ばす時の注意点

ドローン

ドローンを使えば、景色の撮影にも幅が出ます。登山にもドローンを持っていくことで、空撮を楽しむことができますが、航空法で定められた飛行禁止区域を知らずの内に飛行させてしまう恐れがあります。
今回は山でドローンを飛ばす際の注意点についてです。※2021年2月時点の情報となります。

航空法では無人航空機の飛行禁止区域が定められており、要約すると下記の3点になります。
①空港などの周辺
②高さ150m以上の空域
③人口集中地区の上空
この中で、山でドローンを飛ばす際に特に問題となるのが②高さ150m以上の空域です。

頂上のA地点からドローンを飛行させ、高度100mを飛行させます。この場合、航空法で定められている150m以上の空域に該当していません。そのため、航空法的に問題ありません。

そこから、山頂を角度をつけて撮影するためにA地点より60m低いB地点の上空まで平行移動したとしましょう。操作上はドローンの高度は変えていません。
しかし、高度は離陸したA地点でなく、飛行しているB地点に対してなので、高度は160mとなります。そのため、航空法の150m以上の空域に該当し、飛行禁止区域を飛行させてしまうことになります。

ドローンを飛ばす際にはアプリに表示される値で高度を確認しているかと思います。平地で飛ばす際には問題にならないのですが、山で飛ばす際には前述の高度の変化に注意が必要です。
多くのドローンのアプリで表示される高度というのは、「離陸地点に対しての高度」です。上の画像は実際に山でドローンを飛ばした時のフライトログですが、画面の左下の高度が-1.9mとなっています。これは、故障ではなく離陸地点から離れて、高度を下げたためです。

航空法に触れないためには、ドローンが実際に飛行している場所の高度が150m以上とならないようにする必要があります。そのため、アプリの高度だけを見ていると知らずの内に150m以上となってしまう恐れがあります。
しかし、山でドローンが実際に飛行してる地点に対する高度はアプリには表示されず、確かめることはとても難しいです。

山でドローンを飛ばす際、飛行禁止区域を飛行させないようにするコツです。まず、ドローンを山頂等から飛ばす際には、なるべく離陸地点を離れないようにします。
また、地図を見るのが苦でない方はYAMAP等で等高線を見て、150m以上とならない飛行範囲を確認すれば、より広い範囲を飛ばせるかと思います。例えば、頂上から20mの高度を取って、周囲を飛行させる場合は頂上に対して130m未満の高低差であれば、高度が150m以上となりません。

また、離着陸地点を確保できるのであれば、飛行させたい地点の下側から飛行させましょう。そして、アプリ上の高度で150m以上とならなければ、実際の高度も150m以上になりません。

ドローンは便利で簡単に空撮ができる反面、安全な飛行が求められます。ドローンに関する法律は日々変化していますので、最新の情報を集めて安全なドローンライフを楽しみましょう。

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